草木染で、木綿を濃く染めるために

草木染は、ウールやシルクなど動物性のものには、比較的よく染まりますが、
麻や綿などの植物繊維には染まりが悪いものも多くあります。
その場合は、
前もって、染まりやすい状態にしておきましょう。
この方法は、いくつかあります。

タンニンを付着させておく。
例えば、媒染をしなければ、五倍子は無色ですので、前もって、五倍子で染めておく。
豆乳などでたんぱく質を付着させてソマリをよくする。
カチオン剤で処理しておく。
などです。

今回は、一番身近な、大豆を搾った液につける方法をしました。
これは、豆乳でもほとんど同じにできます。

まず大豆130mlもしくは、100gを一晩水につけて、
ミキサーでつぶします。

分量は、上記大豆にみず1Lくらい、これより少し多くても良いです。

豆乳の場合は、2,3倍位の水で薄めてください。

あまり濃い汁を使うと、風合いが硬くなったり、布が黄色くなったりしますので、
気を付けてください。
つける時間は30分くらいでよいです。

天気の良い日に、干しあげてください。
完全に乾いたら、2回目の漬けをして干してください。

絞るのは、脱水機のほうが均一に染まりますが、
洗濯機が汚れそうで、私はしません。
手で絞るので大丈夫と思います。

終わったら、染められます。
これで、植物繊維に染まりが悪いものも、よく染まるようになると思います。

なお弁柄や墨染め、泥染めなどにも前もって下処理が必要です。

玉ねぎの皮の超簡単染め

ちゃっちゃと簡単に、手抜きで、玉ねぎの草木染です。
普通にやると草木染は、手間暇かかりますが、

今回は、自家用限定で、

ちゃっちゃと染めるやり方です。
とにかく簡単に時短でやりたい方へ。

①玉ねぎの皮と染めるものを一緒に煮ます。
玉ねぎは、染める布にくっつかないし、色も布につかないので、袋に入れる必要はないですが、
細かいカモミールなどは布にくっついて大変。
ラックなどは、布に色がつく、
のようなものは、
染めるカモミールやヨモギや玉ねぎなど目の細かい袋に入れてください。
粉せっけんを入れて洗う袋などが最適です。
もしくは下着を入れて洗う袋など。
熱に強いものにしてください。
100均で探すとよいと思います。

②煮立ったら、火を止めて、
スーパーに売ってるミョウバンをお湯で溶いて入れます。
冷めたら、洗って出来上がりです。

動画では、その後、鉄媒染をしてみました。
こちらは、ミョウバンを混ぜた液なので、
あまり濃く鉄媒染液は反映しません、

鉄媒染は別に作りましたが、

時短にするには、煮出した液に鉄媒染をませたほうが早いです。
他にも、ヨモギや雑草や紅茶やお茶の出がらしなど、
試してみてください。

ブドウの皮の花びら染め

ブドウの皮で染めてほしいというリクエストをいただきました。
それから、ビーツで染めて、というのも、、、。
結論から
ブドウの皮は、酢酸で花びらをもんで、色素を抽出して染めます。
こちらはアントシアンというものがあれば染まります。
一般に花びら染めといわれます。
他に、
ベリー類、いちご、カシス、ハイビスカスや朝顔バラ、アジサイ、ビオラ
などさまざまありますので、、
手に入るもので染めてみてください、
一度にたくさん入らないときは、少しずつ冷凍しておきましょう。
なるたけたくさん使用したほうが良く染まります。
なお、
実験はしていませんが、日光には弱いのではないかと想像します。
他堅牢度は、それほど良くないと思います。

よって、ご自分で楽しまれる目的で使用されるのが良いと思います。

ます酢酸で色素を抽出しますが、
酢酸は、濃度によって、さま様な種類が市販されています。
薬局でよく販売されている氷酢酸は、
酢酸濃度が99%だそうです。
染料やに売っているのは、酢酸80、酢酸濃度80%,
他は、酢酸50、60この数字が酢酸濃度を表すようです。
目安として、酢酸80を使用した場合は、
水10に対して酢酸3の割合にします。
この割合から、お使いの酢酸の濃度で使用料を加減してください。
ちなみにお料理で使用する酢の酢酸の割合は、3~4%だそうです。
酢酸濃度が低いので、使用は現実的ではないかと思います。
酢酸で抽出できた液にシルクの布を入れて、よく混ぜて、
布が染めムラにならないようにしましょう。
布を染めたらよく洗います、
陰干しで乾かしてください。

酢酸50   
氷酢酸    

藍染めをして、藍が抜ける抜染糊で、抜染して、のち色を指します

藍染めをして藍が抜けるノリで水玉に模様を白く抜きました。
藍が抜ける糊は、田中直染料店や藍熊染料店に売っています。
糊にハイドロサルファイトコンクを混ぜて使用します。
数時間して糊が乾いたら、糊ををきれいに洗い流してください。

ハイドロは、数か月で効力がなくなりますから、少量購入してください。

この糊がない人は、漂白剤で抜けると思うのでやってみてください。
ただ、すごく白くは抜けないかもしれません。
または、絞りや、板などを使用して、白い部分も残して、そこに色を入れても、
よいかも。

藍を抜染後、そこへカラフルな色を入れてみました。
この着色は、アクリル絵の具にファブリックメディウムなどの定着剤を使用するか、
             https://amzn.to/2LjoZMG
布用の絵の具や      https://amzn.to/3dzQ1vw
布用スタンプインク    https://amzn.to/3bsI8qe

などを使用して着色していくと良いと思います。
着色後は、よくアイロンをかけて色を定着させてください。

次回は、玉ネギで染めて色を付けていくターバンを作ります。
             

紅茶でウールのストール染め方

紅茶でウールストールの染め NO1で紅茶の葉の煮だし液を作って、媒染のお話をしました。
https://youtu.be/hP-OWM_zoCA

では、ウールの紅茶染めスターとします。

媒染剤は、簡単に手に入って比較的安全なミョウバン(アルミ系)又は、鉄、または、灰汁(アク)のいずれかを使用します。

鉄は、古釘で作る鉄漿の作り方を只今製作中です。

以前の簡単な鉄媒染液の動画、錆びた鉄瓶を利用しました。
https://youtu.be/tENvgMvD9Ao

まず、
染める物の約6%くらいのミョウバンを鍋に入れて、少量のお湯で溶いて透明にしておきます。そこへ、水を入れます。
染めムラを防ぐために、なるべくたくさんの液で被染物を染めてください。
ミョウバンは、被染物の約6%くらい、
https://amzn.to/2RtWAYS

この時、酒石英4%を入れると、発色が良くなり、染めムラも防げます。
https://amzn.to/2YrAibK

媒染は、90分くらいかけて、ゆっくり沸騰させるとこまでもっていきます。
その後、2,30分沸騰したまま煮ます。

媒染が終わったら、つけていた温度と同程度の湯で、よく洗ってください。
その後、
煮だした紅茶の液で、布を煮染します。
やはり、90分くらいかけてゆっくり行ってください。
終わったら、お湯で洗って、余分な液を取り除きます。
脱水後陰干しして、出来上がりです。

今回は、もう少し、暗くしたいということで、鉄媒染を重ねましたが、
ミョウバンで媒染したので、色味は、少し明るいです。

鉄媒染は、ウールの場合、紅茶の煮染め後に、行ってください。
この時、新しい液に鉄媒染剤を投入しても良いですし、
煮染した液に鉄媒染剤を入れても大丈夫です。
液を入れるときは、布を引き上げて行ってください。

染め終わったら、お湯で洗ってください。
ウールはフェルト化しやすいので気を付けて染めてください。

紅茶でウールストール染めno1媒染について


媒染についてお話しします。

ウールのストールにしみがついたから、染め直してほしいという依頼がありました。
基本、私は、自発的仕事以外しませんので、お断りしようと思ったのですが、
動画にすることを思いつきました。
ではじめます。

希望は、藍色または、茶色系の色ということでした。
で、
いつでもだれでも、どこでも手に入るもの、
紅茶かコーヒー、
コーヒーは薄い色になるので、今回は、紅茶の葉で染めることにします。

ウールの草木染は、木綿、絹と染め方が少し違います。
草木染の場合、ほとんどのものは媒染を行います。
媒染は、金属分が多いです。
染め液に、金属分が反応して、色が変わります、なおかつ、色の定着も促します。

その媒染剤は使用に際して、
先に行う、染色途中で行う、最後に行うなどがあります。
それは、染める物の材質(例えば、動物繊維、植物繊維など)や染物の材料(たとえば、茜は先媒染)や媒染剤によっても違います(例えば、灰汁は後媒染)

一般に手に入りやすい、媒染剤を使用します。

ミョウバン媒染→
アルミ系です。ほとんどそのものの色になります。
薬局、食品売り場で手に入ります。

古くぎなど、錆びた金属を使用できます。
只今、鉄漿製作中少々お待ちください。

今回は、ウールを、紅茶でミョウバンで染めます。

紅茶は、アルミ系ではそのものの色になります。

時間が限られているので、
紅茶を煮だしておきます。

嵐絞の染め方NO1

嵐絞のやり方です。
丸い円筒形のものに巻きます。
今回は、塩ビパイプを使用しましたが、プラスティックの植木鉢や、瓶や、ペットボトルなども使えると思います。
巻いた布が、縮められれば、大丈夫です。

巻いた布に、
好みですが、きれいに等間隔で巻けば、きれいな模様になります。
私のようにランダムな巻き方が好きな方は、それも面白いと思います。

巻いた布を糸をかめないで、縮めていくこともできます。
その模様も今回つくりましたので、No2で、
または、布を何等分かに折りたたんで、筒に巻いていく方法もあります。
巻き方、糸の布への掛け方、縮め方によって、さまざまな模様になります。
工夫してみてください。

NO2に続きます。

派手な着物の染め直し

以前、藍染して仕立てた着物が、派手なので、藍を重ねます。
元の染めは、嵐絞というやり方で染めています。
この染めの解説ほしい方は、コメントください。

リクエストがあるようでしたら、この染方の動画を作ります。
とりあえず、染め重ねました。

うちの染め場の様子も少し出しました。よろしかったら、ご覧ください。

紺屋藍

襷作り方、簡単染め方

着物の襷を作ります。
腰ひもにも使用できます。

長さは,230cmくらい幅は4.5cm前後で
ご自分の好みや大きさで変えてください。
今回は、手持ちの綿の布と、着物の赤い胴裏で作ってみました。
胴裏は、赤が強すぎるのと、染めが悪く水につけただけで色が出るので、
色止めとかねて、こげ茶色を加えてえんじ色にしました。

身近なものでこげ茶色になるのは、紅茶の葉っぱですが、出がらしがないので、
コーヒーの出がらしで染めて、鉄媒染をしました。
鉄媒染は、簡単染めにしました、煮だし液の中に鉄媒染液を入れて、5から10分くらい煮て、火を止めて30分くらい放置します。
その後、よく洗ってください。
今回、縫製後染めましたが、煮だすうちに形が崩れる恐れがあるので、なるべく、
布のうちに染めて、のち、縫製しましょう。

襷をして、着物でお仕事頑張ってください。

古い着物を染め直して着ます

リサイクル着物を手直し後、白っぽい絣地だったので、その柄を生かして、
紺屋藍で染め直しました。


紺屋藍 
https://amzn.to/2WnVXCJ
お得版
https://amzn.to/2WnVXCJ

それから、リクエストいただいたムラ染めもやりました。

紺屋藍の染め方は、水に溶くだけでできるので、かなり簡単です。
染めるものは、特に厚地のものは、よく水につけて染めてください。
藍駅に入れた後、水にくぐらせ、緑色を酸化させて、青くします。
濃くしたい場合は、この工程を何度か繰り返してください。
薄く染めたい部分は、濃い色を染めて液が弱った状態で染めをかさねます。