春待ちの桜染め

心落ち着く、ゆったりとした森の時間と自然を皆様と共有できれば幸いです。

今年の冬は、暖かいです。 私も、森の草木も、春の足音に浮足立っているような。

桜の葉芽、花芽、も大きく開く日を待っている。

外から見ると何にも変わらない冬芽の光景ですが、

枝や樹木の中では、たくさんのエネルギーを 湧き立たせていることでしょう。

そんな桜たちのエネルギーをいただいて、桜染めをしました。

数時間に出した液は、なるべく長く置いたほうが赤みが出ます。

長く置ける方は、2週間くらい放置してください。

そんなに置けない方も、翌日くらいまでは放置したほうよいです。

それから、灰汁(アク)で媒染するほうがより赤みが出ます。

媒染は、 染の発色と色止め効果があります。

主にミョウバンや鉄など、あるいは銅やチタンなどでも。

今回は昔ながらのアルカリ(灰汁)媒染にしました。

灰汁は木灰の中に熱湯を注いで、 そのまま、灰が沈むまで放置します。

その上澄み液を使用するやり方です。

上澄み液は、2番目、3番目と取れます。

灰汁で媒染したものは、 アルカリが強いので良く洗ってください。

灰汁の媒染は、すべての染工程が終わった最後に行います。