干し柿の切り干し

今年は、柿が不作のようです。
山梨には、百目柿という大きな渋柿があります。
これで、干し柿を仕込んだ家々の軒下には、干し柿のすだれができます。
山梨の秋から、初冬にかけての風物詩です。
澄んだ張りつめた空気の中で、とても、美しい光景です。

体の隅々まで、
厳しい冷たさに包まれた黄色い柿たちの光景が、
包まれていくような、
とても、荘厳な気持ちになります。

私の家は、猿がくるので、干し柿は干せません!
でも、干し柿大好き!
で、試行錯誤の結果、
夜や出かけたときは、
すぐに引っ込められるよう切り干しにすることにしました。

干した柿は、かなり小さくなるので、なるべく大きく切りましょう。
できたら、半分が良いけど、
つる下げないので、干すのに時間がかかります。
よって、4等分くらいが妥当です。
これより小さいと、小さくなりすぎて、食べ応えが物たちないかな?

長い時間干しますから、カビが生えやすいです。
対策をしましょう。
まず、熱湯にくぐらせ、のち、ホワイトリカーにもくぐらせます。
その後、お天気の日は、気長に干してください。
夜、取り込んだら、
私は、ストーブのそばで干します。
寝るときは、
冷蔵庫の中に入れておきます。
冷蔵庫の中は、乾燥しやすいので、そのまま、裸で入れておけばよいと思います。

とっても時間のかかるものですが、
干しあがっていただいたときは、至福のひと時です。

そして、手間暇かけたものを、
家族や好きな人たちにおすそ分けしてあげることができたとき、
大げさかもしれませんが、
今年の平穏や自分が生きていられる満足感や、
毎日毎日、
お日様を見て、地面の生き物と一緒に生きていける幸せを受け止められて、
感謝の気持ちが、たくさんあふれてきます。

今年も、
干し柿を食べられる幸せに感謝します。
ありがとう、すべてのもの。